そのまんまたろうのブログ

そのまんまこそ本物だ。自分のそのまんまを、受け入れ、認め、ゆるし、愛しています。

Sonomamma Taro no Blog

そのまんまがあるだけ。そのまんまを、受け入れ、認め、ゆるし、愛しています。

子どもとの生活考現学 「さあパンツをはいてみよう」

息子のHくんは、おしっこはトイレでできるようになった。
まだ、うんちはトイレではできない。

たまに、おむつをとって真っ裸で、
おしっこしたくなったら一緒にトイレに行く
という流れではできるようになった。

今日は、おむつでもなく、真っ裸でもなく、パンツをはいて、
おしっこしたくなったらトイレに行こうと提案してみた。

だが、パンツをはくことを嫌がった。

そこで、持っているH君のパンツをすべて畳の上に広げて、
H君に1枚1枚紹介した。

・・・このパンツはデザインがかっこいいね
・・・このパンツは素材感が柔らかくて気持ちよそうだね
・・・これは、~君もはいていたよ

みたいな感じで。

そして、「どのパンツはいてみる?」と提案してみた。

すると、自分のはいてみたいパンツを選び取り、
見事にパンツを履いてくれた。
なにより、最初は断っていた本人が、何よりうれしそうに走り回っていた。

そして、「おしっこしたくなったら教えてね。一緒にトイレ行こうぜ!」と伝えた。

このあと、僕が他のことに気を取られ、
気づいたら畳の上で、パンツをずらしておしっこしていた。(笑)

もう一度、「おしっこしたいときは、教えてね。トイレまでついていくから、トイレでおしっこしよう」と伝えた。

そのあと、「おしっこしにトイレ行く?」と何回か聞いてみたが、
「まだ行かない」と断られたが、
最終的にはパンツの中でおしっこすることなく?(若干パンツは濡れていたが)
トイレでおしっこすることができた。

** ** **

最初は、1枚だけパンツを出して「パンツはいてみようか」と提案した。
でも、H君はパンツをはくことを嫌がった。

そこで、持っているH君のパンツをすべて畳の上に広げて、
H君に1枚1枚紹介した。
そして、どのパンツはいてみる?と提案してみた。

提案の仕方を変えるだけで、
本人の気持ちと、それによる行動が変わる。

パンツをはくことを嫌がった。にもかかわらず、
どのパンツはいてみる?と提案してみるだけで、
本人はパンツを快くはいて、むしろ楽しそう。

そう思うと、H君の本心はきっと「パンツをはきたくないわけではなかった」のだろう。

僕の提案によって、
パンツをはきたくない という気持ちが表れたのだろうか。

そう思うと、こちら(提案する側)の態度や姿勢、
それによって反映される、相手に対する質問や提案が、
相手の気持ちの表れを左右するのだと思う。

最初に1枚だけパンツを取り出し、
「パンツはいてみようか」と提案した時の僕は、

・・・パンツはいてくれるかな?
・・・まだ早いかな?
・・・慣れてないから嫌がりそうだな。

みたいな気持ちが心の中にあった。

でも、「どのパンツはいてみる?」と提案したときは、
パンツをはくことは前提で、
でもはくパンツくらいは選んでもらうという気持ちだった。

そう思うと、最初の「パンツはいてみようか」という提案は、
パンツの押し付けだったように思う。

もしかしたら、H君が嫌がったそのときの気持ちは、
「パンツをはきたくない」ではなく、
「自分がはくパンツくらい選ばせろ」とか
「そのパンツははきたくない」だったのかもしれない。

本人ももしかしたら、自分の本当の気持ちがどこにあるのか
分からなかったのかもしれない。

と思うと、人の気持ちって不思議だなと思う。

お互いにコミュニケーションをとりあって、
本当の気持ちがどこにあるのか、
もしかしたらそれは、自分も相手もどちらも分からない。のかもしれない。

だから人の気持ちをこれだと決めつけず、
やりとりを続けながら、
お互いが歩み寄りながら、時にバチバチしながら、
進んでいくしかないのかもしれない。