妊娠が発覚すると、嬉しい気持ちと同時に、心拍の確認が取れるまで、安定期に入るまで不安な気持ちも生まれてくる。
そういった気持ちがある中で、妊娠の報告をどのタイミングでするのか?ということについてもふたりで話しをした。
僕たちは安定期に入らなくとも、
親しい方々にはお伝えしていくことにした。
報告することにブレーキがかかるのは、出産がうまくいかなかったときの恐れによるものである。
だから安定するまでは報告しないという判断もできるのだろうけれど、
それを隠して、その先も生きていくことまた辛いことなのだと思った。
何かリスクや恐れを抱いてしまうことは多い。そして、それを公にすることで、
周りの人にも悲しみや苦しみを与えてしまうことだってあるし、
かわいそうな目で見られることだってないことはない。
だけれど、辛いことがあったとしても、それを一人、ふたりで抱え込むのではなく、
親しい関係性だからこそ、一緒に悲しんで、寄り添ってもらおうと。
妊婦さんやその家族は、不安は必ず生まれてくるものだと思う。
そんなこと考えちゃいけないと思っていても、考えてしまうのだからしょうがない。
だからこそ、こうやってその想いを分かち合いながら、そして自分自身と向き合いながら
自分の、そしてふたりの答えを出していくことが、
出産だけでなく、この先の道においても大切な自分の学びとなっていくのだと思う。
このふたりの話し合いを通して、
僕は苦労をひとりで抱え込まずに、苦労を分かち合うということが、
この先も僕と僕たちにとって大切なことなのだと学んだ。
そして、そういった分かり合える人が周りにいることへのありがたみを同時に感じられた。
無事に生まれてきておくれ。