そのまんまたろうのブログ

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コミュニティ・オーガナイジング講座 振り返り

個人の無力化

コミュニティ・オーガナイジングという言葉は、今回の講座を受講するまでは知らなかった。

今回の講座でまず印象深かったことの1つは、個人の無力化という言葉である。様々な力関係の中に僕たちの日々の生活はある。その力を利用したり、利用されたりしながら日々生活を送っている。

または、その力にすら気づかず無意識に抑圧されていることも多いのだと思う。今回学んだコミュニティオーガナイズは、この「力」の関係を変えていく手法であったように思う。

コミュニティオーガナイズという「コミュニティ」という言葉にあるように、これは「個」の話ではなく「集団・組織」に関することである。なぜ、「集団・組織」の形態をとる必要性があるのだろうか?

そんな疑問を講座前にいただいていたのだけれど、この講座で学んだ、コミュニティをオーガナイズしていくそのはじまりは、

「個人の無力化」があるのだと強く感じた。「個」の力では立ち向かえないこと、抑圧されてしまうことでも、「集団・組織」という形態をオーガナイズしていけば、「力」を持つことができる。だから、「集団・組織」という形態が必要なのである。つまりは、「個人の無力化」がコミュニティオーガナイズのはじまりなのだと感じた。

日々の生活の中で、ひとりひとりが感じている悩み・不安・絶望感は必ずあり、そこに目を向けることもあれば、目を背け続けることもある。

講座を受ける前の僕自身の課題として、地元に戻ってきて3年ほどが経ち、身近なつながりから、集団・コミュニティを作ろう。とプロジェクトや、イベントや講座に誘われる機会(勧誘を受ける側の経験)が増えてきた中で、どうしてもそこに参画できない自分、のれない自分がいることが多く、断わることが多くあった。

勧誘してくれる人のことは、まったく嫌いでもないのだけれど、なぜ、僕はそこに乗り切れないのだろう?そこにどんな想いやずれがあるのだろう?と思っていたのだけれど、今回のこの講座で、その意味が少しわかったような気がした。

色々なプロジェクトやコミュニティづくりが多くある中で、その始まりは様々なのである。そのはじまりに、個人の無力化があるのだろうか。そこが僕にとってはとても大切な視点なのだと感じた。

自己実現的な視点ではなく、個人の無力化という視点からはじまるコミュニティこそ、自分の求めている、惹かれる、乗っかれるもののように感じた。だからこそ、日ごろから自分の生活の中で生まれる無力感こそ大事にしていかなければいけない。

それは、自分自身が納得できないこと、苦しいと思っていること、生きづらいと感じていること、様々なのだろう。決して簡単なことではないのかもしれないけれど、そこへの意識こそ、日々の生活で大切にしていけたらと思う。それは、孤独を感じることかもしれないし、社会的には弱い立場に身を置くことかもしれない。

自分だけでなく、周りの人の感じている無力感をも分かち合える時間や関係性もより作っていきたいと感じた。

 

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「コミュニティ・オーガナイジング」講座
~社会を変える方法を学ぶワークショップ~
11/23・12/18@静岡県立大学
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コミュニティを形成して、社会を変えていく手法である
コミュニティ・オーガナイジング(CO)を学びます。この講座では、アメリカの代表的なコミュニティ・オーガナイジング研修機関である、ミッドウェスト・アカデミー(MA)の研修のエッセンスを共有します。何を目的にするか、どのようにそれを達成するかをまとめて計画した「戦略表」をつくり、それを実践していく過程を、実際の事例に沿ったワークショップを通じて体験します。COの基礎を、からだを動かしながら学んでいただくことを通じて、社会を変える方法を身に着けましょうご関心ある方のご参加を心からお待ちしています。