相手の言葉をどのように扱うかは、
相手の世界をどのように扱うか?ということなのだと思いました。
いろいろ本を読んだりセミナーを受けている時に、
「オウム返し」という言葉がよく出てきます。
この「オウム返し」ということの、
やり方はわかるけれど、
どこか手法化していて、
自分の中にしっくり落とせていないと感じていました。
ただ、今回まなゆいインストラクター講座のアシスタントをして、
この「オウム返し」と言うのはまさに、
相手の言葉を大切に扱うためのものであり、
それは、相手の世界を大切にしていることなのだと思いました。
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「言葉」ということを考えた時に、
言葉というのは、かなり「曖昧なもの」であって、
言葉の意味がなんとなく同じでも、
一つ一つ言葉によって世界のくくり方、
区切り方は違ってきます。
以前、言語の性質についてこんな記事を書きました。
そう思うと、相手が発した言葉と意味がほぼ同じでも、
他の言葉に置き換えて返してしまうと、
返された相手は
すでに自分の世界との「ずれ」が生じてしまいます 。
相手の発した言葉と同じ言葉をそのまま返してあげることによって、
返された相手はそのまま自分の世界を
受け取ることができるということです。
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オウム返しというのは、
「手法」の中の一つだけれど、
それは、本当に相手の世界を大切にしていることなのだと思います。
相手の言葉の意味を大切にしがちだけれど、
相手が発した言葉をそのまんま大切にすることが、
相手の世界を大切にすることなのだと思いました。