「言葉をかみ砕く指導」って、とってもいい言葉だと思いました。
そして、言葉をかみ砕くプロセスこそ、
まさにコミュニケーションなのではないかと思いました。
「言葉」を僕たちは共有しているけれど、
その言葉での、この世界への切れ目の入れ方は少し違っている。
だからこそ、自分の言葉をいつもいつも噛み砕いて相手と近づいていく。
コミュニケーションは、
「分かり合えないことからはじまる」という言葉が、
とてもわかりやすく書かれている記事だと思いました。
「寝ながら学べる構造主義」の一節を思い出しました。
ソシュールは言語活動とはちょうど星座を見るように、もともとは切れ目の入っていない世界に人為的に切れ目を入れて、まとまりをつけることだというふうに考えました。
「それだけを切り取ってみると、思考内容というのは、星雲のようなものだ。そこには何一つ輪郭のたしかなものはない。あらかじめ定立された観念はない。言語の出現以前には、判然としたものは何一つないのだ。」
言語活動とは「すでに分節されたもの」に名を与えるのではなく、満天の星を星座に分かつように、非定型的で星雲状の世界を切り分ける作業そのものなのです。ある観念があらかじめ存在し、それに名前がつくのではなく、名前がつくことで、ある観念が私たちの思考の中に存在するようになるのです。(寝ながら学べる構造主義 p67)
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この本も、ぜひ読んでみたい!
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