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1つの問いに込められているもの

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NHKスペシャル 自閉症の君が 教えてくれたこと

 

東田直樹さんのNHKスペシャル自閉症の君が教えてくれたこと」の中で、特に心に残ったシーンです。

 

以下、テレビの内容をそのままおこしてみました。

 

東田さん:

「現実をなかなか受け入れることができません。僕はおばあちゃんが変わっていないと思い込みたかったのです。」 

 

 ・・・2週間後

 

ナレーション:

おばあちゃんが入れてくれたお茶は格別でした。

自分もまた、知らず知らずのうちに世間一般の物差しで祖母のことを見ていたのではないか、そう思いなおし始めていました。

それを確かめるために直樹さんは一つの質問を用意していました。

 

東田さん:

「もしおばあちゃんが迷子の子どもを見つけたら、なんて声をかけるかな?」

 

おばあちゃん:

「お母さんを一緒に、おばあちゃんは探してあげる」

 

ナレーション:

記憶が失われていようと、おばあちゃんの優しさは昔のままでした。

おばあちゃんは変わっていない。

不幸だと決めつけていたのは、自分も含めた周りの人ではないか?

直樹さんは、そう確信していました。

 

東田さん:

「祖母自身も物忘れがひどくなっていることは自覚しているけれど、

周りの人には「お茶いれようか」「座布団どうぞ」など普通の人以上に気遣いをする。

悩むのは本人以上に周囲の人なのかもしれない。

 

おばあちゃんの目に映っている風景を僕は知りたい。

なぜなら、それはいつの日か僕が目にする風景だと思うから。」

 

おばあちゃんのために東田さんが用意した、ひとつの「問い」がとっても心に残りました。相手の奥底にあるものを大切できる、そのあり方が、このひとつの問いの中に詰まっているのだと感じました。

 

そして、その奥底にあるものを知るための、「相手に問う」ということの奥深さも感じました。この問いかけができる東田さんは、心からおばあちゃんを想ってこの1つの問いを考えたんだろうな。ということが伝わってきました。

 

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NHKスペシャル「自閉症の君が教えてくれたこと」

NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル「自閉症の君が教えてくれたこと」