子どもたちの勉強の様子を見ていると、
自分と子どもとの「できない」基準のズレが大きすぎることに気づく。
僕が「できていない」と思っていても、
子どもは「できた」と思って進んでしまうという状況が多々ある。
子どもにとって自分の「できている」という基準がとても曖昧で、
その基準がかなり低く設定されているように感じることが多い。
だから本人にとっても、勉強が「できた」「できるようになってきている」という実感も少ない。
だから勉強が楽しそうでもない。
「できた」という基準が低いからこそ、
教材はどんどん先に進んでいける。
でも「できる」ことの楽しさを感じられない学習になってしまう。
教材もその基準が曖昧に設定されていることが多い。
子どもに教材をただ与えることが指導者の役割ではない。
子どもに「できる」「できない」の基準を与える、
または一緒に設定する、確認することをしなければいけない。
自分ができているのか、できていないのか、を自分で確認できなければ、
結局は、与えられたものをただこなすことしかできるようにならないと感じる。
自分で進んでいくためには、
自分を現在地を把握するその基準が必要である。
「できないこと」がどういうことか分からなければ、
「できること」がどういうことか分からない。
「できること」がどういうことか分からなければ、
達成感も充実感も生まれない。
言い換えれば、、、、
「できないこと」がどういうことか分かれば、
「できること」がどういうことなのか分かる。
「できること」がどういうことか分かれば、
「できたとき」達成感、充実感が生まれてくる。
達成感、充実感があれば自ら学びたい、
先に進んでいきたいという気持ちが湧いてくる。