先月のVOP鑑賞会を終えてのブログで、
こんな内容を書きました。
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べてるの人の働く姿が、
とっても心に残ります。
ゴミ袋のつけ方にかなりの工夫がある。
ゴミの燃やし方にかなりの工夫、研究がある。
僕からしたら、
ただのゴミ袋の設置。
ただのゴミ焼却。
日常の中にあるただの仕事と思ってしまう。
そのくらい、ちっちゃい些細な仕事なんだけど、
そんなちっちゃいことに、
なぜそこまでこだわれるのか。
そこまでして、働ける姿が
ちょっぴり羨ましい。
何かのために、
何かをするんじゃなくて、
何者かになるために、
何かをするんじゃなくて、
ただ今与えられたことを、
自分ができる範囲で最大限生きる。
その姿がとっても心に残りました。
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改めて、「とても普通の人たち」を読み返していて出てきた文章が、
とってもこの自分の感覚に近いものを丁寧に、
綺麗な言葉で表現されていた気がしました。
以下、引用です。
辰ちゃんをはじめ、住岡さんや殿下さんや求ちゃんたちの仕事ぶりには、感動させられた。こんなにも真剣に自分の仕事に取り組んでいる人たちを久しく見たことがなかった。なんだか、「仕事に取り組む」という言い方が陳腐で。他の言い方がないものかと思うのだが、うまく言いようがない。仕事そのものの中で生きている、あるいは、仕事の中で、その時その時を生きているといった感じなのだ。
働くことの原点を見せられている気がする。たいていの場合は何かのために働かされる。お金のためだったり、家族のためだったり、社会復帰のためだったり。彼らの仕事ぶりには、何かのためという目標がない。働くことが即、生きることだった。働くことによって、今という時間を生きていた。
(「とても普通の人たち」P172より)
僕にとって、
あの姿がとっても心に残っています。