い 一番初めに捨てりゃよい 手錠の時計 足かせ金
ろ 論より証拠 粘土団子の種蒔けば 地球はもとのパラダイス
は 恥ずかしいのは 人間ばかりが偽物造り 悪銭身につけ 浮名を流す
に 煮ても焼いても食えない時間(とき)と 箸にも棒にもかからぬ空間(もの)もてあまし
ほ ほっとけ仏 ほっとけないのがおまえさん 閻魔出てこいこの世の地獄 正邪善悪裁く人が無し
へ 兵は兵器で滅ぶと知りながら 儲かる兵器造りが止められず
と とうとう来たか 世も末か 原爆まいて 自然も人も 皆殺し
に 知恵の木の実は 蛇の知恵 のらりくらりと 横道それる
ぬ 理屈 屁理 屈馬のわら靴 日ごとに変わる 使い捨て
る 抜き足 差し足 恋泥棒は猫のこと 今じゃ国泥棒が大流行
を 流転の生死 心の迷いは 遺伝子操作じゃ片づかん
さ 桜咲いても 散るのは早い 人間だけが 無駄花咲かして 憎まれる
き 聞く耳持たず 話もしない 山川草木 秘め言葉 天知る 地知る
ゆ 行くも帰るも 一所不住の渡り鳥 自由自在に ただ生きて
め 目玉二つで きょろきょろするな 心眼一つでこと足りる
み 見たい聞きたい知りたいが仇となり 溺れて死ぬる 知恵の海
し 死ぬる生きるは 大間違いで 生きて万歳 死んで万歳
え 偉い賢い 善い悪い 人の分別基準がなけりゃ 何が善いやら悪いやら
ひ 人の一生はただ一度 片道切符で どこに行くやら 帰るやら
も 問題にならぬ問題こそが重大事 なぜに人間ばかり 働くために学び苦労す
せ 急くな騒ぐな 自然にまかせ 人知人為を捨てりゃよい
す すったもんだで 苦渋(九十)の坂越えた あとは放っときゃ 仏になれる
ん 運がつきたか 地球の命運 この一瞬 たった独りで のたれ死に
運のつき 神と自然と人を分別し ちりじりばらばら 地球が滅ぶ
からす カアカア ねぐらに帰る 枯葉散ったか 雀飛んだか 冬の日だまり
日が暮れる お日様ばいばい 木の葉がゆれる 今夜の雀のお宿