ボケ老人だって「師匠」になれる!
すべては、「学ぶ側」にあるのだ!
学ぶ側がどんな問いを立てるのか?
その「問い」次第で、
ボケ老人だって、
「師匠」と呼ばれるんですな〜♩
張良がすべてを悟り、兵法の奥義を会得したという逸話
それは、ただのボケ老人がたった2度沓を落としたことから始まったというお話。
このエピソードから何を学びますか?
中国、漢代の高名な将軍張良は、若い頃の武者修行時代、旅先で黄石公という老人 に出会う。その老人は「自分は太公望秘伝の兵法の奥義を究めたが、お前はみどころ があるので奥義を伝授しよう」と語る。張良はたいへん喜び、黄石公老人に弟子とし て仕えることを決意する。
だが、老人が張良に教えることはなく、張良の毎日は師匠 である老人の世話で明け暮れる。兵法の奥義を求める張良の苛立ちは、しだいに募っ ていく。
そんなある日、市中を歩く張良は、悠然と馬に乗ってこちらに向かってくる黄石公 老人に出会う。馬が張良の前にくると、老人の左足の沓がポロリと脱げる。「履かせよ」 と老人は左足を差し出す。張良は黙って師匠の左足に沓を履かせる。別の日、張良が 街を歩いていると、ふたたび馬に乗った黄石公老人に出会う。今度は、師匠の両方の 沓がポロポロと脱げる。「履かせよ」と、二本の足を差し出す黄石公。
内田樹 著 「先生はえらい」より
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↑いまや、犬も靴を履く時代のようです♩